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4.82025
GX志向型住宅とRigoloの取り組み

目次
■GX志向型住宅とは? 過去の基準との比較

補助金160万円がもらえて、断熱性、省エネルギー性の良いGX志向型住宅を解説します。
過去の基準との比較、今から建てるならどの基準の家がオススメか?
またRigoloのGX志向型住宅への取り組みも掲載します。
■2025年4月義務化基準
当初予定より5年遅れて義務化された住宅の省エネ基準です。
断熱性能と一次エネルギー消費量を定めています。
2025年4月までは日本の住宅には断熱性能が義務化されていなかったので極端な話、断熱材を一切入れていない無断熱住宅を建ててもOKだったので、義務化には大きな意義はあります。
実際には1999年基準ですが、今もこの基準の家がかなりあります。
2025年に義務化された断熱等性能等級4の性能ですが1999年に制定された基準です。
できた当時の基準では高性能で、高断熱・高気密住宅といってセールスされていました。
それまでの住宅はこの基準の半分程度の性能しかなかったので、それよりは随分と良い性能です。
断熱性能の計算が難しいといった工務店のために、屋根・天井・壁・床・窓などにこの基準の製品使えば基準クリアとみなすという「仕様基準」があります。
この仕様基準に関しては今でも多く使われています。(動画で解説してます)
工務店を経営していますと、「値段が安い=売りやすい」となりますので、今もこの基準の家は多くありますが、流石に断熱性能が低く冬寒い家になりますので、この基準の家では後悔します。
■ZEH水準の住宅 「補助金40万円」
断熱等性能等級が5になり、Ua値少し向上しました。(Ua値は値が小さいほうが高性能)
ただし上がり幅は僅かでして体感差は少ないので、こちらの性能でも満足はできないと思います。
先ほどの断熱等級4の家に窓だけアルミ樹脂複合サッシにするだけで、断熱等級5クリアできます。
省エネ性能を重視してますが、正直言ってイマイチ性能です
国の基準で住宅において省エネ性能とは、断熱等性能等級と、一次エネルギー消費量削減です。
断熱等性能等級5は、今の基準からすると低性能です。
また一次エネルギー消費量削減については、「冷暖房、換気、照明、給湯」のエネルギー消費量を専用のWEBプログラムで計算し、基準より20%削減できているのかを確認します。
これも基準性能が1999年当時の家が基準になっていますので、2025年の住宅設備で考えると20%削減は当たり前にクリアできる基準です。
ずっと国の断熱基準や省エネ基準が古いまま継続していたため、この性能でも高性能とセールスされていましたが、今の基準からしますとイマイチの性能というのが正直評価かと思います。
太陽光パネル設置で、ゼロ・エネルギー・ハウス
ZEH住宅とは、自分の家で使うエネルギーより発電して作り出すエネルギーのほうが多い家で、エネルギーを使わない家ということで、ゼロ・エネルギー・ハウス=ZEHという名称を使っています。
細かく言うと、まず一次エネルギー消費量を20%以上削減し、さらに太陽光パネルで発電することで、このゼロ・エネルギー・ハウスを実現します。
■長期優良住宅 「補助金80万円」断熱だけでなく耐震なども規定
断熱性能、一次エネルギー消費量性能に関してはZEH水準と同じ「断熱等級5、一次エネ20%削減」です。
一次エネルギー消費量は「等級6」と記載ですが、20%削減なので同じ内容です。
ZEH水準との違いは、こちらは再エネ(太陽光発電)の基準がないことと、耐震、劣化対策、維持管理など長寿命に関するいろいろな基準をクリアする必要があります。
また床面積が75㎡以上などの基準もあります。
長く住む家ですので、この基準はクリアしたいところです。
■GX志向型住宅「補助金160万円」これからのスタンダード基準
さていよいよGX志向型住宅の説明です。
まずは断熱性能ですが、こちらは「断熱等性能等級6、Ua0.46以下」 になりました。
2025年基準でみるとどんな工務店であれ、これから家を建てるのであればこの断熱性能はクリアすべきスタンダード基準と考えています。(この性能はHEAT20G2とも言います)
これぐらいの断熱性能になると、LDKに階段を作って上下階をつなげたり、廊下の扉をなくしたりしても寒くないので、開放的な間取りを設計しやすくなります。
扉を開けることで、廊下、トイレ、脱衣所などとの温度差を少なくし、快適な生活が送れます。
また朝目覚めるときに寒くて布団から出られないということもなくなります。
具体的にはサッシを樹脂窓にして、少し断熱材を良いものにすればクリアできる水準で、難しい工事は必要ありません。
逆にこの程度の性能が作れない工務店は、あきらかな勉強不足になりますのでオススメできません。
Rigoloではこの基準よりもう少し高性能な断熱性能の家をご提案し、より快適な住環境をご提案しております。
一次エネルギー消費量は35%削減と、太陽光設置で100%削減
一次エネルギー消費量は35%削減となります。
給湯器をエコキュートにして、エアコンを効率の良いものにして、換気扇などにも工夫が必要です。
当社Rigoloでは普段から省エネ性能にこだわっているのでこの基準をクリアする家がほとんどですが、一般工務店ではクリアが難しい場合があります。
この基準がクリアできる家なら、光熱費はお値打ちと考えて良いです。
また太陽光発電を設置して、再エネ含め自分の家で使うエネルギーより発電して作り出すエネルギーのほうが多い家にする必要があり、通常5kw程度の太陽光発電を設置すればクリア可能です。
高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入
高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入が必須になりました。
HEMSでできることは「エネルギーの見える化」です。
どこでどれだけエネルギーを使っているかが見えるだけですので、一見意味がなさそうにも思えますが、見えるから無駄が発見できたりしますし、見えることでエネルギーの使う時間帯など工夫ができますので、省エネにつながっていきます。
またHEMSの製品によってはAI技術を活用して、効率的な電気の使い方を自動で制御するなど、住宅家電設備の自動化などにも対応しています。
160万円補助金がもらえる。50㎡以上でOK、年齢制限もなし
GX志向型住宅で求められている性能はこれからの住宅を建てる上ではスタンダード基準で、クリアすべき基準です。
一般的に高性能な住宅はコストが高くなりますが、補助金が160万円もらえればそのデメリットも解消されます。
また長期優良住宅は床面積が75㎡以上必要でしたが、GX志向型住宅は50㎡以上で基準クリアになりました。(240㎡以下まで)
単身や二人暮らしの家で75㎡以下の家もありましたので、この面積基準の緩和は嬉しい内容です。
また補助金対応世帯も、子育てや若者夫婦世帯ではなく、全ての世帯になりました。
その他にも要件があり、居住用住宅であること、住宅の立地が除外要件に該当しないことなど要件があります。
■Rigoloでの取り組み
RigoloではGX志向住宅を積極的にご提案しています。
断熱性能では、GX志向型住宅で求められる性能を大きく上回る性能でご提案しています。
また強い耐震性や、長寿命化、床下エアコンなどRigolo独自のノウハウで、より快適な住環境を提案します。
補助金に関しては、完成時期、面積要件、立地条件など、諸条件がありますので、詳しくはお問い合わせください。