ブログ&コラム

断熱等級5仕様基準Youtube

断熱等級5とは(誘導基準・ZEH水準)

2022年4月に新設された新しい断熱等級です。
一つ下の基準である断熱等性能等級4は、1999年から23年間にわたり断熱等性能等級の最高等級でしたが、その後新しい基準を設けなかったため海外の断熱性能基準に比べ低い断熱基準になってしまいました。
そこで2022年4月に登場したのが断熱等級5です。

■ 約30%の熱損失を削減したが、まだ諸外国と比べ低水準で批判殺到

東京・大阪・名古屋などの断熱地域区分6の場合、断熱等級5のUa値は「0.6」、従来の断熱等級4の「0.87」と比べ30%の熱損失を削減しました。
しかし、この数値は諸外国の断熱基準と比べ低水準であることと、大手ハウスメーカーの住宅がちょうどこの水準をクリアできる基準であったため、大手メーカーが最高性能と言うためにあえて低い水準にしたのでは?という批判が殺到しました。

■2022年10月には上位等級の断熱等級6と7が新設された。

建築業界でさらなる上位等級を求める声が強まり、わずか半年後に断熱等級6と7が新設されました。
この性能は、一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会が独自で作成した断熱性能基準である「HEAT20G2」、「HEAT20G3」の数値を参考にしています。
断熱等級7は諸外国と比較しても優秀な断熱性能になりました。

■等級5の性能は暖かい家なのか?

残念ながらこれから建てる家で考えると断熱等級5の断熱性能は高水準とは言えない中途半端な性能という評価が多いです。
2025年以降に建てる住宅であれば断熱等級6以上の性能にすることがオススメです。
Rigoloでは、断熱性能6よりさらに上位の断熱等級7の住宅を多く手掛けている工務店となります。
ただ過去の基準に比べれば高水準ですし、どんな工務店でも無理なく建築できる水準ではあります。

また古い家を断熱改修するリフォームの場合で考えると、この水準は高性能と言えます。
リフォームの場合、窓の断熱改修を優先し、その後床や天井の断熱を検討となりますが、壁の断熱改修には多くの費用がかかるため、大規模リフォーム時以外は難しいのが現状です。
20年以上前の住宅の場合、断熱等級4の仕様基準+高性能窓が現実的な断熱改修と言えます

■2030年までに義務化

そんな断熱等級5ですが2030年までに義務化される予定です。

仕様基準とは?

断熱等級をクリアするためには
1:Ua値を計算する → 計算が面倒、基準ゆるい
2:各部位で仕様基準を満たす → 計算不要で簡単、基準厳しい

と2種類の方法があります。
ここでいう各部位とは、屋根、天井、壁、床、基礎、窓、ドアになります。
各部位ごとに決められた基準をクリアすれば断熱等級をクリアしたとみなします。
どんな家の形状でもクリアできる基準であるため、それぞれで決められた基準は厳し目です。

■断熱等級5の仕様基準

上記は屋根、天井、壁、床、基礎の性能基準を示した図です。
充填断熱(内断熱)、軸組工法(一般的な木造)での性能です。
ここに書いてある数値は熱抵抗R値で、大きければ大きいほど高性能です。

上記は窓とドアの断熱性能です。
こちらは熱貫流率U値で記載してあり、小さいほうが高性能です
ちらにに熱抵抗R値と、熱貫流率Uは簡単な計算で変換可能です。
ここで求められているU値2.3以下はを熱抵抗Rに計算するとR0.43です。
壁で求められている性能R値が2.7ですので、その16%程度の性能でしかありません。

窓って壁に比べ性能低いです。
トリプルガラスの樹脂窓のYKK APW430でU値0.82
これを熱抵抗R値にするとR値1.22程度です。
トリプルガラスでも壁の半分以下の性能です。

■等級5の仕様基準は、最低限クリアしたい各部位での性能です

2025年で家を建てるなら、屋根・天井・壁・床・基礎などの各部位での断熱性能はどれぐらいが良いのか?
その基準になるのが、この断熱性能5の仕様基準(仕様規定)です。
実はこの仕様基準を満たした家でUa値を計算すると、Ua0.46以下になることが多いです。
これから建てる家ならこの基準を参考にするのが得策です

各部位ごとに断熱性能のバランスも重要です。
屋根は基準の半分の性能で、他の部位は基準を満たす家も結構あります。
どこかだけ基準性能より低い場所があれば、そこが断熱の欠点と言えます。

■Rigoloの家は、この基準はすべてクリアは当たり前

Rigoloが作っている住宅は、この等級5の仕様基準をクリアしています。
基本的には更にもっと良い性能になっています。
詳しく仕様が知りたい方は、是非お越しください。

■等級5の仕様基準の動画を作りました

断熱等級5の仕様基準を動画で解説しています。
1時間の動画ですが、ご参照いただければと思います

社長は話が長いので、2倍速推奨です。

2025年2月14日18時から公開です

社長ダイヤリー

愛知県北名古屋市の注文住宅で、高断熱・床下エアコン・小屋裏エアコンの設置をご検討なら長寿命の高性能注文住宅「Rigolo株式会社(リゴロ)」工務店にお任せください。

愛知県北名古屋市で、高断熱・床下エアコン・小屋裏エアコンの設置をご検討なら「Rigolo(リゴロ)」工務店へ

ページ上部へ戻る