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築4年なのに寒い家 床下断熱気密リカバリー

築4年なのに寒い家 床断熱修繕工事(床気密工事)

北名古屋市の築4年の家の床下断熱気密リカバリー工事を行いました。
2023年11月に「床が寒いのでなんとかならないでしょうか?」とご相談を受けました。

床下の断熱は隙間だらけの酷い状態

 
写真は改装前の床下の状況です。
床に設置されている「断熱材と断熱材の間に隙間」があいてます。
また土台(木部)との間にも隙間が空いています。
一部ではなく、全部の場所が1cmほど隙間が空いています。
また一部断熱材は垂れ下がっていました。

配管の穴は塞がっていないので、冷たい空気が室内へ流入

床断熱工事をする場合、配管の穴は発泡ウレタン(吹付けの断熱材)で穴を丁寧に塞ぐ必要がありますが、この物件では全ての場所は空いたままでした。

ユニットバスの隙間を通じ、大量の冷気が流入する構造

住宅の床面の断熱方法は、床板のすぐ下を断熱する「床断熱」と、基礎を断熱し床板の下には断熱しない「基礎断熱」という方法があります。
こちらの住宅は、基本は「床断熱の家」ですが、ユニットバス部分は基礎断熱になっています。
一般的に床断熱の家はこのように「玄関とユニットバス部分だけ基礎断熱」になっています。
その場合、「床断熱と基礎断熱の間は空気が通らないように塞ぐ必要がある」のですが、この家では全く塞がれていません。
この状態ですと大量の冷気がユニットバスの隙間を通じ室内へ流入してしまいます。

元々あった断熱材の性能の検証

こちらの家は築年数が築4年と浅く、元々設置されている断熱材の厚みが80mmありました。
この住宅の床構造の場合、最大90mmまでしか断熱材を設置するスペースがないため、残り10mmしかありませんので、断熱材の厚みを増やす工事はできません。
そこで、断熱材の隙間を塞ぐ工事を実施しております。
この家の場合、もともとあった断熱材で断熱等級5で必要とされる断熱性能「R2.2」と同性能でしたので、それなりに断熱性能はあります
しかし断熱材に隙間がたくさんあるために、本来持っている断熱性能を十分に発揮できていない状態でした。
しかもこの家に設置されていた断熱材は、建築業界では誰もが知る有名メーカーの床断熱材ですが、通常施工でも隙間ができやすい商品なんですね。
家を建てた工務店が酷いという話をするかたが多いと思いますが、2024年の今でもほとんどの工務店はこんな感じですし、当社でも古い住宅では隙間がありました。

▼▽▼▽▼2024年2月6日▼▽▼▽▼

床断熱修繕工事(床気密工事)を実施


そこで、こちらの家では床断熱修繕工事を行いました。
Youtubeでは「チャンネルあき My Home Recovery」さんがやっている工事です。
彼は自宅を自分の力で断熱改修していますが、それがやれるのは一部の方かと思います。
当社ではリフォーム工事として、依頼することができます。
現在のところ、対応できる量が限らせますので、内窓工事(先進的窓リノベ補助金工事)を実施した方のみで対応しております。
床の隙間に発泡ウレタンを吹き込む工事と、ユニットバスの人通口を塞ぐ工事を行いました。

ユニットバス人通口を塞ぐ工事

写真左(上)は施工前写真右(下)は施工後
またこの家は、基礎パッキンの使い方が間違っていたので、その修繕工事も行っています。

床断熱改良工事(床気密化工事)

写真左(上)は施工前写真右(下)は施工後
断熱材と木との間に隙間があり、床が冷えてしまいます。
Rigoloでは発泡ウレタンを吹き込み、穴を塞いでいます
この穴の埋める方法はいくつかありまして、Rigoloが行うように発泡ウレタンを使う方法、コーキング材(シーリング材)で埋める方法、気密テーブで塞ぐ方法などあります。
発泡ウレタンで施工するメリットは、発泡ウレタンはそれ自体に断熱性があるので寒さ軽減が期待できること。
深さ方向にもある程度の厚みのある施工ができること。
発泡ウレタンは吹き込みですので、隙間の形に追従して固まるので隙間ができにくく、固まると剥がれにくいことなど、色々メリットがあります。
当然垂れ下がっていた場所も修繕しました。

配管穴もちゃんと塞ぐ

写真左(上)は施工前写真右(下)は施工後
すみません、これは穴の場所が違いますが、結果同じような感じと思ってください。
配管付近に穴が空いていますと、そこから冷たい空気が室内へ流入してしまいますが、塞ぐことで改善します。
丁寧に穴を塞いでいきます。

1日で修繕工事完了


写真はどちらも施工後
今回は朝9時から開始して、15時に工事完了しました。
床下で配管が入り組み狭い場所もありましたが、職人さんが頑張ってくれて、すべての場所の施工ができました。

お施主様からのLINE

暖かくなったようで嬉しく思います。
ちなみにこの方は、窓リノベ補助金を利用した内窓工事も行っていただきました。
窓と床、どちらも体感に大きく影響するので、ぜひ行いたい工事かと思います。

Rigoloでは高断熱住宅で培った知識をいかした、断熱改修をご提案中

この住宅は築年数が4年と新しい家で、断熱材を厚さを増す工事をする空間がなかったので、隙間を埋める工事を行いましたが、
築10年以上の家になりますと、断熱材の厚み自体が不足している家が多いです。
実は床の構造は、ネタレス工法と、根太工法とあるのですが、既存の床断熱材が薄い場合、断熱材の厚みを追加する空間があるので、断熱性能があげられます。
その場合は隙間埋めの発泡ウレタンではなく、床下全体に発泡ウレタンを吹き付ける工事になります。
そういった床下断熱強化工事もご提案しております。
これも、断熱材をなににするのかはノウハウが必要ですので、専門知識が必要です。
これら専門知識がないとうまく断熱改修できませんので、断熱改修は専門知識のあるRigoloにご相談ください。

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