ブログ&コラム
2.102025
真冬の基礎打設時の養生

Rigoloの丹羽です。
真冬に基礎を作る場合、養生(ブルーシート)を設置します。
といいつつRigoloではオールシーズン養生はしていますが、今日はそのお話です。
目次
基礎コンクリートに養生シートを設置
Rigoloでは、オールシーズン基礎になんらかの養生をしています。
今回は真冬にコンクリート打設がありましたので、そのお話です。
そもそも養生シートを設置する理由は?
コンクリートは本来、乾燥させて固まらせるのではなく、湿潤状態で固まらせるものです。
セメント粉と水で水和反応させることでコンクリートになります。
水和反応には水が必要なこと、水分が散逸してしまうのを防ぐとと、適切な温度であることが重要です。
養生シート(ブルーシート)は、水分の散逸を防止するのと、シート内部の保温効果があります
シート内部の温度は?
コンクリートは水和反応すると熱を発します。
温度センサーで図ると、地面は1.2℃に対して、シート内部は8.9℃になっています。
写真はシート掛けた30分程度あとの温度なのですが、過去の実験では数時間後は15℃付近まで温度が上がっていました。
名古屋では真冬の明け方は氷点下のマイナス2℃程度までさがることがあります。
養生シートをしてない状態ですと、凍害の可能性がでてきますが、名古屋付近も場合は、シート養生すれば十分暖かいので大丈夫です。
コンクリートが凍害になってしまうと固まらず弱いコンクリートになってしまうので重要なシート養生となります。
寒い地方ではシートの保温でも凍害になってしまうので、テントを作りヒーターを焚いて温めるようです。
夏は暑くなりすぎるので湛水(たんすい)養生
最近は夏暑すぎますよね。
Rigoloでは真夏は、水をためて養生をします。
湛水(たんすい)養生は、シート養生より作業は楽です。
ただ湛水養生ができるのはベース(床部)のみですので、立上りはシート養生になります。
実際はコンクリート養生していない会社ばっかりです
コンクリート養生は良質なコンクリート基礎を作るのに重要なものなのですが、実行していない会社ばかります。
というか、基礎の職人さんに工事を依頼するのですが、「養生をやったことがない」と話してくる基礎職人さんが多いです。
Rigoloと協力しながら、一緒に良い基礎をつくってくれる職人さんの存在は貴重です。
ちなみにRigoloの基礎はFc30の100年の長期の使用に耐える強度にしています。